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センターリビング

最近、少年犯罪が目立つようになりました。親子間のコミュニケーション不足がその原因のひとつにあるのではないでしょうか。

子どもは、小学生くらいから個性が出てきて、親と距離を置くようになります。今の子どもたちには個室が与えられていたり、部屋に鍵がかかるようになっているようですが、これでは、いったん部屋に入ってしまったら、遮断された空間にいるため、親子のコミュニケーションが十分にとれません。私は、子どもに個室を与えることは、「子失(こしつ)になる」と言っています。子どもはきちんとしつけをしなければ、感情むき出しのまま行動しますから、中学生くらいまでは親が責任を持って厳しくしつけるべきだと思います。そういう私も心がけが必要な1人ですが……。生まれてきたときは動物で、しつけをして初めて人間になるのです。

ですから、家庭の音は筒抜けの方がいいのです。人の気配を感じ、家族の話し声が聞こえる家のほうがいい。顔は見えなくても、お母さんが料理をしている音が聞こえたり、食事の匂いが漂う空間には人の温もりがあるからです。受験生のお兄ちゃんがいたら、弟はお兄ちゃんの勉強の邪魔にならないよう、テレビゲームや音楽の音に気を配るようになります。ここで初めて「気遣い」という優しさが生まれるのです。集団の中で生活をしなければこういうことは理解できません。

そのためにも、「センターリビング」がおすすめです。「センターリビング」は、家の中心にあるリビングで、玄関を入ったら必ず通らなければならない空間です。母親は、子供が帰ってきたら表情を見て、ニコニコしていれば「いいことがあったの?」、こわい顔をしていれば「どうしたの?」と声をかけられます。例え何も話さなくても、顔さえ見れば、子どもの様子はわかるはずです。そうした家族の日々の表情を見ることが、子育てには大切なのです。

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