米国主婦の料理は?
米国の主婦は料理が下手、などというと日米摩擦の一因になりそうですが、下手というより料理をしないといったほうが正しいかもしれません。
米国の主婦は、缶詰や瓶詰の食材に手を加えて調理をすることが多く、それもオーブンやグリルを多用します。日本の主婦のように油で揚げるとか、炒めるとか、網で焼くなどはあまりしないようです。米国に住んでいた知人がよくレンジの火力が弱く、野菜炒めがおいしくできないと嘆いていましたが、米国人はレンジではせいぜいお湯を沸かすか、シチューを煮込むぐらいだから中国料理のような強い火力は要らないのだと教えられ、納得したそうです。
なぜ私がこんな話をしているかというと、米国の主婦はキッチンを汚したくないということなのです。キッチンはとかく汚れやすい。とくにレンジまわりは、飛び散った油や煮こぼれなどで、すぐに汚れる(そうだ)。しかし、缶詰、瓶詰を使いオーブンで調理すれば、汚れ方が格段に違う。あまり汚れない。米国の主婦が、すべからくきれい好きか、はたまた掃除嫌いなのではなく、私が考えるに、資産価値を落としたくないという想いの現われなのです。
一生のうち、何度も住み替えるのが当たり前の米国の人たちは、次へ移るときに、なるべく高く家を売却したい。そのためもあって、家のメンテナンスを欠かさず、掃除もよくし、家をきれいに使うのです。汚れやすいキッチンには、とくに気を使うのでしょう。
揚げ物、炒め物など御法度も当然。だから米国人は、バーベキューが好きなのかもしれない。庭でなら、どんなに油が飛び散っても大丈夫ということでしょうか。
最近は、日本の主婦も料理をしなくなったといわれますが、うまい料理を食べたいか、資産価値を落とさない住宅にしたいか、亭主にとってはハムレットの悩み?