5年間で500万円 値上がりする米国の住宅
昨今、コミュニティという言葉を盛んに耳にするようになりましたが、ここにも日米間格差があります。
アメリカ西海岸のあるコミュニティでは、街にゲートを設置し、守衛さんを常駐させ、訪問者はそこで訪問先に連絡を取ってもらい、許可を得てからでないと街に入ることができない。少なくとも不審なよそ者が街をうろついたりすることはない。こうして地域のクオリティを高めているコミュニティがずいぶんあります。
日本でも、集合住宅でそうしたシステムをとるケースが増えてきていますが、街そのものに取り入れられた例は少ないと思います。そこの家々はどこも手入れが行き届いています。壁や屋根のペンキがはげかけていれば、すぐに塗り直し、窓辺のカーテンやブラインドにも気を配る。刈り込んだ芝生、樹木、花壇には四季折々の花々、街全体が公園のようなおもむきです。ご存知のようにアメリカの郊外の家は塀や垣根などがなく、歩道と庭がつながっているのが一般的なので、一軒一軒が家をきれいにし、庭の手入れを欠かさなければ、街全体が美しくなるということになります。住民たちは、そのことをよく心得ていて、全体のことを念頭におきながら、自宅の手入れをするのだと思います。
こうして、家を大事にし、努力をすれば、家の価値は上がります。加えて安全で美しい街というイメージが、さらに家の価値を高めます。日本人は、家を建てるのは男子一生の仕事などといって、一軒でよしとなりがちなのですが、アメリカでは、ライフステージに合わせて一生のうちに何度も住み替えます。平均7.5回と言われています。こういう努力なくしては、住まいのグレードアップは図れません。なんと、5年間で500万円もの値上がりも珍しくはないのです。私も一生のうち8回の住み替えが理想だと思いますが、ただの転居ではいけないのであって、それまで住んでいた家を購買価格より高く譲らなければ意味がない。そうしてグレードを上げていくのです。それには、日頃の維持管理を怠らないことです。また、住民協定などを結んで、美しい街づくりもしていくことが肝心です。