樹木も資産価値
山歩き、野草や山菜採り、ガーデニング、自家菜園、盆栽などに親しむ人が増えています。山、樹木、草花などはストレスの多い現代人の格好の癒しのエッセンスです。
庭に樹木を植えて楽しむ人たちも多く、テレビのテレフォンショッピングで高枝切りばさみという商品が紹介されたのですが、それを購入した人が結構いて、庭づくりを楽しんでいるのだなと改めて感じた次第です。そういう人たちにとって、樹木は財産なのだろうと思っていたら、それを証明するような話がありました。庭いじりが趣味で樹木を育てることが大好きだった人が、家を売却しなければならないことになりました。長年、丹精込めて育てた庭木が数本ありました。桜、木蓮、藤、金木犀、ミモザなどが玄関先や庭、裏庭に花をつけ、他にもヒマラヤ杉や楡の木などが見事でした。その人が樹木にいかに愛情を注いできたかが伝わってきました。加えて、その樹木はその地域の緑化に大いに貢献していて、地域の住民たちからも愛されていました。大きな木が、心を和ませていたのでしょう。もちろん、落ち葉の掃除や、枝が道路にはみ出さないように気を配っていました。
家を売却する際、彼は樹木を残すことを条件にしました。できれば、慈しんでほしかったのです。ところが、その立派な樹木は思わぬ恵みをもたらしました。買い手が、見事な樹木に家の価格とは別に、値をつけたのです。造園家を伴って訪れ、樹木一本ごとに値を付け、その通りの価格で木をすべて買い取ったのです。不動産業者もこれには驚いたようです。樹木が売却のネックになるかもしれないなどと心配すらしていたらしいのです。全く予期せぬことだったのですが、樹木が資産になっていたのです。家の資産価値を高めたのです。樹木をもっと身近にと願うのです。