窓辺の花も生活の知恵
イタリア、フランスなどヨーロッパの都市に行くと、日本人の誰もが感心するのは、家々の窓辺が実に美しく花で飾られていることです。道行く人々を楽しませてくれる心優しさが感じられます。
ところが、よく観察すると夏場など白、赤、紫などの花をつけたゼラニウムが圧倒的に多いことがわかります。花に詳しい方なら知っているでしょうが、ゼラニウムは蚊が嫌う。つまり、窓辺にゼラニウムを植え、飾ることが住まいを美しくするだけでなく蚊よけとなり、室内に蚊が入るのを防ぐことになるのです。ゼラニウムが網戸代わりというわけです。ただ何となくきれいにというだけでなく、草花の特徴を十分に知り、活かしていることに感心します。生活の知恵というわけです。
日本のガーデニングも、蚊よけをはじめ暮らしに役立つ実利的な草花を選んで、住まいを美しく飾ってはいかがでしょう。もちろん、そのためには植木や草花の勉強をしっかりすることが求められるのはいうまでもありません。多くの植物には薬効のあることが知られていますし、どんな木には、どんな鳥がくるか、どんな昆虫がくるか、もわかっています。そんな植物・樹木の特徴を知れば、ガーデニングももっと楽しくなるはずです。