現在、10年後、20年後
家は、家族の人数やそのライフスタイルに合わせて変わっていくべきものと思います。実は、百聞は一見にしかずで、目で見える形にして納得してもらおうということで新築時、10年後、20年後と、家族とともに成長していく住まいを、3棟のモデル住宅として並べたことがあります。
新築時にはきわめてシンプルな空間とし、10年後は育ち盛りの子供を核に働き盛りの充実した家族のための空間に、そして20年後には子供も巣立ち、趣味や余暇を楽しむ円熟した夫婦2人の空間として提案したのです。インテリア、家具、間仕切りなどを変え、リモデリングすることでこんなにも空間が変わり、新鮮になるのかと身をもって体験してもらうのも狙いでした。それともうひとつは、年数を経ても住宅の価値は下がらないということを実際に見て体感してもらいたかったのです。20年たったときの住宅の佇まいを見て、変わらず新鮮で、古くなっていないということを、目で見て確かめてもらいたかったのです。それどころか、庭の植木もだんだん成長し高木になり、資産価値の高くなっていることも実感できます。
3棟のモデル棟を巡ることで、資産価値の高まっていく未来の自分の家をヴァーチャルに旅することができるというわけです。20年後にはすっかり見る影もなくなっている家もあれば、逆に輝きを増している家もあるでしょう。とかく、住まい選びは現状の姿だけを見てよしあしを判断しがちですが、未来を見ることが大切です。