乾燥材、高い基礎
資産価値が高く、古い家が高く売れる条件について記してみたいと思います。家の条件の第一はなんといっても強く、寿命が長い家です。そして、この寿命は構造体そのものの寿命に負うところが多いのです。よく木の家は耐久性がないなどといわれますが、そんなことはありません。法隆寺が1400年前の創建当時とほとんど変わっていないのをみれば明らかです。
木の寿命を長くする―それは木材の含水率を抑えることで実現できます。つまり、乾燥させるということです。自然乾燥を行い、さらに人工乾燥も行って含水率を18%以下にすれば万全、寿命は1000年におよぶのです。ちなみに木は導管の中の水に腐朽菌が入り込むことによって腐ります。この菌は含水率が常時35~50%の条件下で繁殖し、18%以下では繁殖することは皆無です。かつて、木材は山から切り出し、建築現場へ運ばれるその間に充分に自然乾燥されていました。ところが、流通が進み、充分乾燥されないまま使われるのが問題なのです。伐採後、充分に乾燥させた木材は徐々に強度を増していきます。驚くことに強さのピークは伐採後200年といわれます。それから1000年以上かけてゆっくりと伐採直後、いわゆる新材と同程度の強さに戻っていくのだそうです。法隆寺はまさにその証拠というわけです。
含水率チェックをしっかり実施しているかどうかは住宅選びの必須です。また、次の条件として床高基礎をなるべく高くしたほうがいい。昔の木造住宅には縁の下がありました。そこに薪などを入れて保存していたものです。しかし今では、鉄筋コンクリートの基礎と土台を設けているので縁の下はなくなってしまいました。縁の下には風通しをよくする働きがあり、家の土台を腐らせずに、長持ちさせたのです。基礎が低いと地面から湿気などが上がりやすく、通気も悪いと、カビなどが発生し土台が腐りやすくなってしまいます。日本は湿度が高く、梅雨や秋雨など季節の長雨もあります。床高はできるだけ高く、これが家を長持ちさせる基本です。