交通事故のない街
交通事故は一向に減る様子はありません。交通事故は被害者やその家族に、また時として不可抗力で加害者になってしまった人やその家族に、徹底的な打撃を与えてしまいます。信号まで遠いので、信号も横断歩道もない道路を横切る高齢者。狭い道路の端を行く通学途中の小学生の列の脇すれすれに、大型トラックが通っていく光景に、これでは事故も起こるだろうと思います。
十分な道幅の確保、歩道と車道の分離、歩行者にも車にも配慮した交通規制など、交通事故を少なくするための都市開発、街づくりが望まれます。ただ、ここでも先に述べた外国のランドプランニングという開発手法が参考になります。交通事故を十分に視野に入れた開発設計を実現しているのです。自然の地形と植生をできるだけ生かした環境優先の街づくりです。共有のコモンスペースに広場や植栽、プレイロット、ストリートファニチャーを設け、集中駐車方式にして街の中を歩行者専用緑道で結ぶ。はっきり言えば、そのコミュニティ全体を車御法度にしてしまうのです。入れるの車は緊急自動車と、高齢者や雨の日のためのコミュニティ専用の乗り合いバス、そして街の出入り口につくったゲートで許可を受けた車のみ。街の中は徒歩か自転車で行き来する。街の外側に駐車場をつくり、車を利用する人は、駐車場まで徒歩か自転車か乗り合いバスで行く。遠くへ出かける人も同様だ。スーパーマーケットや銀行、学校など生活に必要最低限の機関や施設、店舗などはコミュニティ内にあるのだから、出かけなくても生活できる。健康にもいいし、空気の汚染もなく、交通事故も皆無でしょう。
こんな街だったら、安全な街というイメージができます。子どもや高齢者がいる家庭なら、きっと住みたくなると思います。安全な街という風評が伝われば、街のクオリティが上がり、そこにある家の資産価値が上がる。交通事故が頻繁に起こる街というイメージができてしまうと、その逆になることは言うまでもありません。