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十年一昔

昨今の自然と親しみたいという希求の強まりは日本人が日本人に戻りたい、という希求の強まりにほかならないように思えてなりません。無機質な都会に住み、季節の移り変わりにさえ鈍感になりがちな生活をしていると、いつの間にか人は自然を求める飢餓難民のようになってしまう。人は心のどこかで土や木や草花を求めているのだと思います。草花をいつくしみ、育てる心は子育てと同じだと思うのです。ガーデニングが盛んになるのも当然です。

庭木を入れると、非常に高くつくといわれますが、必ずしもそうとはいえません。たとえば10㎝くらいの苗木を庭に植えておくと、10年も経つとおよそ2mくらいの庭木に生長します。ところが、あらかじめ人間の背丈くらいの庭木を買ってきて植えてみても、同様に10年間で2m程度にしか育たないのです。つまり、10㎝程度の植木のほうが、最初から人間の背丈ほどの高さのものと比べると、10年間に高さが逆転するということです。これは最初に小さいほうが根が強く張り、いったん土壌に合うと急激に生長することを意味します。考えてみると、企業で新入社員が先輩社員を超えるのが10年、10歳の子供が20歳になって親を超える。十年一昔とも言います。10年はやはり1つの区切りなのでしょう。

植木屋が育てた根のついていない庭木を入れて、庭をつくるとすれば、どうしても見かけを整えようとするので、手っ取り早いけれども金がかかる。少し長い目で見て、苗木から育て、住環境も育てることが庭づくりというバイオテクノロジーの趣旨に合っているのです。家族そろってピクニックに行き、ドングリの種を拾ってくるのもいいでしょう。早速、帰って塀ぎわに一定の間隔で植えておくと、春にはいっせいに芽をふく。10年も経つと樫の木になって生け垣の役目を果たすようになる。20年もすれば、立派な木に成長し、樫の木に囲まれた住宅になるのです。

10年も待てないせっかちな人はヒマワリの種でもよい。1年目で一面に大きく花が咲く。きれいに手入れをすれば、近所の評判にもなり、方々から見物に来るようになるでしょう。こうなれば、すばらしい住環境というわけで、家を手放す場合も高く売れることになります。庭づくり、環境づくりというのは、その人、その人の知恵なのです。

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