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土地は神様からの授かり物

フィンランドと似たような経験をカナダでもしたことがあります。カナダの人たちは、土地は水や空気や太陽と同じく、神様からの授かり物と言うのです。そのような神聖でさえある土地を売買するなど犯罪だとさえ言うのです。人間はその土地を、神様から借りて使わせてもらっているという気持ちなのです。使わない土地は誰のものでもないという、土地に対する謙虚さに頭が下がる思いでした。

ここでも、土地は有効に使ってこそ価値が生まれるということを教えられました。人間が暮らすために必要な工夫、快適にするための工夫がされてこそ、土地に価値が発生すると言います。耕して農作物をつくる、住居を建てる、道路を整備する、上下水道を敷く、公園を設ける、などの工夫です。そういうことのために神様から土地を借りているのであって、金儲けのために土地を売買するなど、論外なのです。

バブル期に、「土地神話」という言葉が頻繁に使われましたが、カナダの人が聞いたら、別の意味に受け取るのではないでしょうか。まさか、何の工夫もされていない、単なる土地が「土地」であることを理由に値上がりすることの意味とは受け取らないと思います。日本では、当然不可能な話ですが、土地に対してもっと素朴であれとの示唆のようにも思えます。土地が売買されることがなかった昔に引き返すことはできなくでも、考え方を変えることは、新しいあり方への第一歩だと思います。まず土地に対して、謙虚になることです。

もう一つ、カナダのある町では家の高さを自然の木の高さより低くしています。木は神様が創った物で、家は人間が造った物。人間が造った物が、神が創った物より高いのは失礼だからだそうです。大自然の大木の中に住宅があるのですが、森にしか見えません。素晴らしい街が出現しています。

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