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文明50、文化50でなければならない

住宅産業は一見、工業に属しているように思われがちですが、その実、文化的要素が欠けたら成り立たない産業です。それが“文明50、文化50”という発想です。

文明とは科学であり、技術であり、効率です。人類は文明を発展させて、今の便利で豊かな生活を手に入れました。科学技術の発達によって、人類は月まで行ける時代になったのです。まさに文明の勝利だと思います。一方で、人類は言葉を発し、文字を発明し、さまざまな文化を発達させてきました。壁画や絵画、彫刻といったアートから、文学や音楽といった分野まで、人類はその感性を生かして、さまざまな美を生み出してきました。これらは文明に対して文化と呼ぶものです。

住宅産業はこの文明と文化が半分ずつ必要だというのが、私の持論です。工業化住宅はとくに、技術の粋を集めてつくられます。まさに技術開発がその住宅の性能や機能を大きく左右するのです。一方で、住宅は日本の伝統や文化を継承していくものでもあります。機能だけではなく、デザイン性や快適性、親しみやすさ、和やかさ、ぬくもり、明るさ、あたたかさといった人の五感に訴える部分の追求が不可欠なのです。どちらもおろそかにできないし、また、どちらか一方だけが優れていてもいけない。両者のバランスが絶妙にとれて、それぞれが補完しあうようにして一体化しているのが理想です。技術屋さんだけでもうまくいかないし、内装やデザインに優れた力を発揮する人だけでも完成しない。両者がよくコミュニケーションを図って、一つの住宅にまとめあげるときに、よい住宅ができるのだと思っています。私は技術屋出身なので、住宅のハードの部分に関してもともと関心が高い。しかし、日本の伝統住宅を研究すればするほど、その奥深さに驚かされ続けてきました。この文化に支えられてこその日本の住まいがあるのだと確信しています。

文明だけでは決して住まいにはなりません。人間が生きていくうえで必要なものが欠けているからです。住宅づくりはつまり、人間とは何かを探求していくことにほかならないのだと思っています。

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