住宅の言葉
日常使われる言葉の中には、住まいの専門用語に由来する言葉が多いのは住まいが文化になっているからでしょう。
「大黒柱に郷愁と安心感を抱きます。」
ある年齢層の人たちにはそんな方が多いのではないでしょうか。大黒柱は、家を支える重要な柱で、昔の日本家屋には他の柱よりひときわ太く丈夫な柱が備わっていました。大きな屋敷にも、小さな庶民の家にもそれなりの大黒柱があったのです。働き手の父親を一家の大黒柱と呼ぶのも、そんな理由からです。現代の大黒柱は、家を支える柱とはひと味もふた味も違います。内部にダクトを設け、配管配線設備を組み込んだ、機能する柱のことでしょう。
「うだつが上がる」
という言葉があります。「うだつ」は「うだち」が転じた言葉ですが、うだちとは、屋根の梁の上に立て棟木を支える短い柱のことをいいます。冨のシンボルとなりました。うだつが上がるか否か、家の経済状況を表しました。
「うだつが上がらない」
という言葉は、逆境から抜けられずに、いつまでも恵まれないという意味で使われています。
「几帳面」
というのがあります。柱窓枠の面のことを言い、一番上等な面です。材料が良くなければ作れない面です。
「昼行灯」
というのは、昼からぶらぶらして人力がない人。役に立たない人のことでしょう。
他にもいろいろあります。