乾燥材は千年の寿命
一般的に、木は「腐る・くるう・燃えやすい」という弱点をもっていると思われがちです。これは知識不足で、間違っています。
木はしっかり乾燥させれば腐らないのです。木は細胞と導管に水がある時、腐朽菌という菌が入り込むことによって腐る。この菌は、含水率が常時35~50%の条件下で繁殖します。庭に生木の枝をほっておくと、一週間もするとカビがはえてきます。森で倒れた生木はやがてキノコが生え、朽ち果て、他の植物の肥料となります。
下駄が腐ったという話は聞きません。雨の中を歩いていても腐りません。水分が完全に取り出されているので、菌が生きられないのです。水分が18%以下では繁殖することは皆無です。
かつて木材は、いまとは比べものにならないほど流通に時間を要したので、山から切り出し建築現場へ運ばれるその間、一年間に充分に自然乾燥していました。ところが、流通が合理化された今、木材が十分乾燥しないまま使われることが問題なのです。