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遠隔医療・診断

コンピュータがオフィスや家庭のさまざまな場所や道具に埋め込まれ、人々はコンピュータを意識せずに自然にその機能を使用できるサービス環境がまもなく実現することでしょう。「いつでも、どこでも」ということです。ユビキタス社会のさまざまな生活シーンを描いてみたいと思います。

地元の高校を卒業して東京の大学に入り、卒業して就職、そして結婚。子育てをしながら仕事を頑張っている女性はたくさんいます。企業において女性の役割がますます重くなるなか、結婚後も働く女性は、これからも増えるというか、普通の姿になっていくような気がします。

しかし、気がついてみると、田舎に残してきた両親はいつの間にか七十歳を過ぎ、とくに母親は以前から身体が弱く、最近は病院通いが増えています。遠く離れた母親の健康状態が心配でならない―。こんなケースもこれからは間違いなく増えてくるでしょう。一緒に東京で住もうと言っても、年老いた身にとって知り合いもいない東京になんか来るはずもありません。

しかし、ユビキタス社会においては、こんな心配も緩和されるはずです。病院が定期的にネットワークを介して遠隔で診断を行ってくれるようになるからです。自宅にいる母親と医者の遠隔診断に、東京からも自宅のテレビでその様子を知ることができます。母親と医者の診察の状況を見ながら、母親の気持ちや自らの考え、相談ごとを医者にその場で伝えることもできます。

母親は定期的に行う診断項目について測定したデータを担当医に送るのですが、担当医はこのデータとこれまでの電子カルテを分析し、ディスプレイに映し出された母親の映像を見ながら的確に指示を出してくれます。健康データに基づく注意事項は、東京にももちろん送られます。

こんな遠隔医療、診断の実現は、もう目の前です。

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