音声応答住宅
米国で大きな人気を集め、日本でも開発されているのが音声認識のソフトです。しゃべった言葉が活字になって出てきます。キーボードアレルギーの人にとっては大きな朗報です。手の指や目の悪くなった高齢者にもありがたい存在でしょう。
この音声認識のソフトは住まいの中で多面的に活用できるようになるでしょう。アラビアンナイトの話ではありませんが、「開けゴマ」の住宅も夢ではないでしょう。家族の声をコンピュータに記憶させておきます。帰宅して玄関の前に立ったら「ただいま。帰ったよ」もしくは「開けゴマ」でもいい、何か声を掛ければ扉が開く。室内に入って「暗いな」というと明かりがつく。「NHK」の一言でテレビがオンになり、チャンネルがNHKに合わされます。ほかのチャンネルの番組を見たくなったら別の局を声に出せばいいのです。「6」とか「8」とか。また「風呂」の一声で浴槽に湯が入り出します。
こんなふうに、スイッチを入れたり切ったり、ボタンを押したりする代わりに音声で機器の操作をするシステムが実現していくでしょう。近い将来、室内からスイッチやボタンが消えてしまうといっても過言ではありません。ビデオのセットやオーディオ機器の操作が苦手な高齢者や、スイッチが高くて手が届かない子どもにとってもうってつけのシステムでしょう。
もっとも「開けゴマ住宅」では酔っぱらって午前様の亭主の声は認識できず、扉は開かないようにしたい――なんていう奥様の要望も出るかもしれませんが・・・。