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環境映像

マルチメディア時代の家庭の姿は、面白く、楽しいものであってほしいと思います。そんな生活を応援する一つが“環境映像”でしょう。私が考えているのは、居室の壁に窓の大きさの大画面2カ所を設置し、24時間映像を流すソフトです。八ヶ岳高原と与論島などのソフトがあり、内障子を開けると八ヶ岳の景色が野鳥のさえずりや潮騒などの音声とともに映し出されるのです。

夏の暑いときに、雪がしんしんと降る冬の状況を作り出すことができます。映像は冷暖房と連動して、冷房が下がってヒヤッとする空気も流すことができます。湿度も調整され、高原の乾いた空気となり、心地良くなります。東京に居ながらにして八ヶ岳高原の冬の景色を、自然を楽しむことができるというわけです。

一方、東京の寒い冬には、常夏の島・与論島の風景が堪能できます。降り注ぐ太陽、港へ向かうヨットが進んで消えていくとった臨場感あふれる映像が再現されます。波の音と珊瑚礁のエメラルドグリーンの海、下着一枚で部屋に居られるよう空調を連動させ、臨場感を高める。まさに与論島に居るような錯覚に陥ります。

この映像ソフトをさらに発展させると、寝たきりのおばあちゃんがスイスに行ってみたいといった場合、その思いをこのマルチメディアを使って叶えてあげることができるようになります。成田空港から飛行機が出発する景色に、やがてスイスのチューリッヒの街並みが出てきて、高原へとだんだん上っていく景色。高山植物が咲き乱れ、咲く花の移り変わりを楽しむことができます。さらにリフトで山を登り、山荘に到着。相当高度が上がるので、部屋の空気も涼しくなるよう空調と連動させています。

アルプスの頂上に立つことも可能です。帰りは反対に、リフトで山から景色を眺めながら降りてきて、チューリッヒの街で買い物をする。買い物も画面上の品物を指示すれば、翌日のうちには航空便で届きます。家に居ながらにしてアルプスに登って、お土産を買って帰ってきた、という旅を満喫することができるわけです。体験型のマルチメディアで可能になる時代がやってくるでしょう。

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