インターンシップとダブルスクール
大学3、4年生で自分の進路に迷い、結局決めることができずに大学院に進む人が増えてきているようです。これについて私はいかがなものかと思っています。
大学は春、夏、冬と1年に3回休みがあり、進路決定まで少なくとも7回もあるわけですから、いろいろな職種でアルバイトをしてみて、自分の適正を試すことができるのです。その仕事にハラハラドキドキするのであれば、それがその方に合った仕事なのでしょう。銀行でお札を数えているのを見たり、ディーリングルームを見たりしてハラハラする子供は銀行で働けば良いでしょう。自動車の部品を組み立てるのを見てハラハラする子供は、自動車メーカーで働くのがよいのではないでしょうか。
自分が何を好きかということは、実際にそこに居合わせないとなかなかわからないものです。例えば結婚みたいなもので、いくら手元にデータがあり、お父さんが立派な方で、一流の学校を優秀な成績で卒業していることがわかっても、実際に結婚する本人同士が会って、お互いに意気投合しなければうまくは行きません。学生時代に仕事に巡り合う機会があり、いろいろな経験をすることによって、2年生の終わりごろまでに進路が決まっていれば良いのですが。
企業も最近はその点を理解し、学生を受け入れるようになりました。アメリカでは常識です。ミサワホーム時代にはアメリカMITの学生を夏休みにインターンシップで受け入れたこともあります。言葉の違いがあり、お世話が大変でしたが、良いことをしたと自負しております。
最近の学生は大学に通いながら専門学校にも通っているケースが多くなり、大変よいことだと思います。要領のいい学生は、自分の大学の他に、他の大学教授の授業を受けている方もいます。違法かどうかはともかく、2つの大学に通う学生もいるようです。欧米の多くのリーダーは文科系を卒業すると、もう一度、理科系の大学、あるいは大学院にいく方が多く、あるいは、就職をしてからまた通学する方が多いようです。
人間の可能性を引き出すために、また能力を高めるために、異分野の学習をすることが人生で大切であるというくらい、日本の社会も余裕が出てきているということでしょうか。