米国主婦の料理
アメリカの主婦は料理が下手だとよく言われます。確かに家庭を訪問してもステーキやサラダなどのありふれたものしか出てきません。私はアメリカの主婦は仕事を持っており、専業主婦ではないということから、料理が上手ではないのだと解釈していました。
ところが、よく伺ってみますと、魚など家庭で料理をすると油や煙が建物の中に広まり、建物が傷んだり、臭いがついたりするということで、料理を控えているそうなのです。つまり、住宅を手放すときに値段が安くなってしまうのを避けるためなのです。キッチンがきれいに片付いているのも、後々の転売を意識してメンテナンスを欠かさないからだということです。
この小さな積み重ねにより、5年で500万円も家が値上がりして、めでたく転売できるといったことになるのです。このようなアメリカの生活が必ずしも理想とは思えませんが、そこまで細かく気配りして、資産形成のための努力をしているということは、なかなかのものだと思います。当然ご主人も徴兵によって軍隊経験があり、大工仕事、ペンキを塗る仕事ができますので、休日は家のメンテナンスをすることになります。
学生時代のアルバイトでお金になるものとして、建築現場で家を組み立てたり、ペンキを塗ったりすることがよくあります。経済的に裕福ではない、新婚さんのプレゼントに自分が学生時代アルバイトで覚えた大工仕事や、ペンキ仕事を2日間プレゼントするということを行っています。古い家を買って、友人を集め、壁を塗り替え、屋根、外壁を塗り替え、建具の立て付けを直して、新婚さんに家のメンテナンスを提供しているという、ほほえましい話を聞きます。
アメリカでは主人も奥さんも子供もみんなが家の手入れに気を配っているということです。