構造体と内外装設備と分ける
「自由設計は自分の好きなように出来る」とは言うものの、所詮は素人考えであり、その時は良いと思っても実際に暮らしてみると使い勝手が悪いなど、さまざまな不満が出て後悔してしまいます。例えば、注文者の希望通り窓の位置を変更すると、構造体の柱や梁を動かさざるを得ず、結果として強度の低い住宅になります。
コンセプト住宅にはプロならではの経験が詰まっています。耐震性や断熱性など住宅の性能を左右する構造躯体は言うに及ばず、間取りなどにおいても長年の経験が生かされています。構造体と内外装設備を分けて、将来の増改築再生に備えます。さらにコストを考え抜いた設計のため自由設計に比べて割安なのも大きな魅力です。将来的に売りやすいという特徴は、住宅の資産価値が落ちにくく、財産形成を考える上でも自由設計に比べて分があります。普遍的なデザインは街並みにも溶け込みやすく、景観配慮の点からも評価されるでしょう。
HABITAの建物は1棟ずつ構造計算してお客さまにその内容を契約書に付けます。今まで業界になかったことです。また、屋根の形は切妻の勾配屋根とします。雨の多い日本の気候風土には、この形が一番しっくりし合理的です。建物の強度はやたらと太い材料を多く使えば良いというものではありません。壁が東西南北にバランスよく配置されていることが重要です。設計当初からしっかり対処しているコンセプト住宅なら、強度不足といった心配はありません。
もう一つ気をつけるべきポイントは外観デザインです。凝りすぎた外観の建物はすぐに飽きがきます。当初は気に入っていても、10年ほど経つと恥ずかしいケースもあります。どのような敷地に建ててもおかしくならないよう東西南北ともデザインをまとめています。美しいものはシンプルにできている――住宅から不必要なものをはずし、必要なものだけを残す。それは材料であれ、デザインであれ同じことです。本物志向です。