土地の技術
今日は、家を建てる際に土地の技術がいかに大事になるか、というお話をします。バブル崩壊後、しばらくして地盤沈下で家が傾くなどのトラブルが続出しました。しっかりした造成がされないままに住宅が販売されたためです。住宅が建てられない丘陵地帯を宅地にするには、斜面を削る(切土)か、土を盛って(盛土)ひな壇状の宅地をつくります。こうした造成地は、地盤が安定するまで待たなければなりませんが、業者が早く売りたいあまり、安定しない地盤の上に住宅を建ててしまい、沈下した例も少なくないのです。海面や沼、池を埋め立てて造成した土地も、同様の危険性があります。
地盤調査をしないケースも見かけますが、必要条件であり、地耐力が足りなければ地盤改良も信頼の工法によって実施しなければなりません。地盤に関連して活断層も見逃すわけにはいきません。阪神・淡路大震災では活断層の重要さを教えてくれました。日本には多くの活断層が走っており、直下型地震の恐怖がつきまといます。活断層地図についても発表されています。そのコンサルティングはきわめて大事なのです。また、気をつけたいのは、絶景と言われる高級住宅地です。海を見渡せる素晴らしい景色ですが、実際には辺りの樹木の幹が曲がっていたりします。海からの強風によるためです。このような土地では鳥も巣をつくりません。猿も住み着きません。動物は本能的に危険を感じているのです。動物にとって危険な場所は人間にも危険ということなのです。さらに、ダイオキシンは史上最強の毒物と言われ、発がん性、催奇形状を持ちます。工場跡地などで土壌にダイオキシンが染み込んでしまっているケースがよくあります。こうした汚染土壌に住宅を建ててしまうことの怖さは言うまでもありません。土壌調査は不可欠なのです。