五感対応技術
住宅が“量から質”の時代と言われてから久しく経ちますが、最近は質だけでは満足してもらえないのが実情のようです。好きとか嫌いとか、味わいがあるとか、風合いがいいとか、感性に訴える商品が求められています。つまり、五感に訴える商品開発、技術開発が大事になっているのです。
五感とは見る、聞く、触れる、味わう、嗅ぐ―の5つの感性であり、人間はこの五感でさまざまなことを知ったり、判断して生活しています。このうち、視覚、聴覚は勉強のできる秀才型が十分な能力を持ち、ペーパーテストに強いと言われます。ところが、触覚、味覚、嗅覚の三感は机上の学問では磨けません。いかにたくさん触れ、食べ、いろんなにおいを知るという経験によってはじめて発達させることができるのです。鋭い三感を身につけている人間がこれからの世の中で大いに重要視されると思います。その点からもこれからの住まいは、この三感をはじめとする五感にいかに訴え、感性を磨くのに役立つかを心がけることが必要になります。表現を変えれば感応技術の時代ということで、HABITAの設計陣には、感度の優れた人間を据えています。これからは、感性の高い人間が先行し、技術はその感性をフォローする、といった位置づけになるでしょう。
五感にどう訴えるか―。視覚に訴える美しい家や緑・花の美しい庭、自然の風や木々のざわめき、鳥の声など聴覚に訴える工夫、また、木材を使用することで木が発散する成分、フィトンチットによっておいしい空気をつくり出す味覚、さらには暖かく優しく、安心できる触覚にも木は役立てることができます。心安まる、いやし効果のある、においの研究も嗅覚のためには必要な技術分野です。感性に優れる子が育つ―。そんな住まいづくりを目指していきます。