住文化の解明
HABITAは200年住宅を目指しますが、その実現のためには物=文明だけではなく、心=文化が必要であると考えています。新しい時代にふさわしいライフスタイル、暮らしの文化を提言する住まいを実行していきます。そのためにも文化を解明する研究に取り組んでいます。
人間はどのようなものに心がいやされるのか。例えば火は心の安らぎに効果があるとされますが、それを囲炉裏、暖炉など住まいのなかでどのように結びつけたらいいのか。また、大切なものと受け止めるものは一体何なのか、大切にし、壊したくないものとは何なのか。さらには先人たちが後世に残したいと思っているものには何があり、それは何故なのか―。そうした研究を行うことが文化のある住まいづくりにつながっていくと確信しています。
まずは日本の住文化を見直したい。日本の古くからの文化、伝統をなくしたくない、継承していきたいと考えるからです。「玄関」「畳」「床の間」「引き戸」「障子」「大開口」「縁側」「風呂」など、日本建築に学ぶものはたくさんあります。これを進化させれば、21世紀型の住宅として世界に誇れる住まいになります。戦後いくら住宅の洋風化が進んだといって、ひと間だけは畳の部屋を残したり、マンションでありながら窓に障子を入れたりと和風へのこだわりを捨てはしませんでした。それはやはり日本の伝統や文化に心が動かされたり、郷愁を感じるからではないでしょうか。 古く正しいことを新しい方法でやる研究開発に取り組んでいきたいと思います。