日本の気候風土に合う家があった
近年、毎年100万戸以上の家が建てられていますが、戦前も明治時代、江戸時代も、今程ではないにしろ、家が建てられていました。私の故郷は新潟ですが、100年前は東京より人口が多く、農業が越後平野で行われていた関係だと思います。北方領土との交流も盛んだったと聞いています。新潟には富山県から引っ越してくる方が多かったようにも思います。群馬県からも来られていました。新潟の田舎の冬はよく雪が降るのですが、庇の長い切妻屋根の家、そして下屋のついた佇まいが周囲の風景に良く合っていました。
日本は温暖な国だと勘違いをしている方が多いようですが、本来日本は雨の多い国で、気候風土も四季によって大きく変わります。今私たちが求めているのは、そうした気候風土を取り入れた、日本の原風景のような家ではないでしょうか。戦後、欧米の影響で様々な家が造られましたが、日本には日本の気候風土に合った家があると思います。勿論、現代には馬小屋や牛舎はなく、自動車に変わっていますし、暖房の方法も大きく変わっていることも事実です。しかし、気持ちのどこかに田舎を懐かしく思うのは、都会の方も同じと思いますが、私だけでしょうか。