HABITAの8つの仕掛け 2.日本住文化・家族の絆
五寸角の柱を核にした頑丈な骨組みによる200年住宅。耐久性や強度、性能といった面での“物”としての優秀性、信頼度を示すものです。だが、古民家をはじめ今も残っている200年以上の住宅は、単に耐久性があるから残っているわけではないと思います。そこにあるのは「心」であり、「文化」です。家族の絆や思い出であり、日本の伝統や日本の素晴らしい住文化が建物のなかに取り込まれているからです。「もう壊したい」ではなく、「いつまでも壊したくない」「愛着のある」家だからこそ何世代にもわたって引き継がれていくのだと思います。もちろん、美しいデザインが大切であることは当然のことです。古いお寺を壊そうと思う人がいないのは、お寺の伽藍に日本の文化と歴史が宿っていて、人間として先祖代々から心のよりどころになっているからです。
HABITAも、「いつまでも壊したくない」、何世代もが愛着を持ちつづけられる住まいづくりを目指します。住まいに込めるお客さまのさまざまな思いを心を大切にします。そのために、文化を解明する研究に取り組んでいきます。人間はどのようなものに心が癒されるのか。例えば火は心の安らぎに効果があるとされるが、それを囲炉裏や暖炉など住まいのなかでどのように結びつけたらよいのか。また、大切なものと受け止めるものは一体、何なのか。大切にし、壊したくないものとは何なのか。さらに先人たちが後世に残したいと思っているものには何があり、それは何故なのか―。そうした研究を行うことが文化のある住まいづくりにつながっていくのだと思います。先ず、日本の住文化を見直し、日本の古くからの文化、伝統をなくしたくない、継承していきたいと考えています。
「玄関」「畳」「床の間」「引き戸」「障子」「大開口」「縁側」「風呂」など、日本建築に学ぶものはたくさんあります。世界にまれな発想ばかりです。玄関で靴を脱ぐ上足文化は健在です。この日本の住文化を進化させていけば、21世紀型の住宅として世界に誇れる住まいになると思います。「古く正しいことを新しい方法で」やる研究開発に取り組んでいきたい。「温故知新」が大事でしょう。しかし、論語はこの後に「可以為師矣」(以って師と為すべし)と続きます。つまり、温故知新ができれば、その人は師となれるというわけです。それほど温故知新は大変なこと、難しいことなのです。しかし、HABITAは、それに挑戦し続けます。