3.篤姫より170年
200年後の日本は?
資源
江戸時代の日本は自然の閉じられた中で、環境を守り理想的な生活が営まれていたと外国人の証言が沢山あります。エコロジカルな生活をしておりました。朝日とともに起き、日が落ちると仕事をとりやめることにしていた。生き物は自然光の元でオス50メス50の割合で生まれる。ニューヨーク大学の研究で「白熱灯をつけるとオスが多く生まれ、蛍光灯をつけるとメスが多く生れる」という。社員に話したら希望の赤ちゃんができなかったと、クレームになってしまった。私はあなたは電気を消してなさっていたのではないですか……、と言っておいた。
江戸時代はリサイクルが生かされていた。女性の上等な着物は絹で出来ており、母親が使わなくなると娘が体型に合わせて洗い仕立て直して使い、さらに古くなったものを再び帯にして使っていた。終わりは掃除で使うハタキにしていた。ゆかたの古いものは赤ちゃんのおむつにし、何十回も使い最後は雑巾にして何十年使った。リサイクルの知恵に驚かされる。
江戸の街並みは美しいものであった。物流は発達していないので、地産地消となる。屋根は同じ色の瓦が全て、木材も地元のもの、土壁も地元の土、街が統一され、それは美しいものであったはず。篤姫の時代、海に囲まれた日本は独自の資源で上手に生活をしていたのであった。
中国だけでなく、砂漠が進んでいる国が多い中、日本は幸い雨が多く緑が多い国である。日本で生長している木材は1年1億㎥といわれ、その20%しか使っていない。木材は生長し、80年をすぎるとCO2を固定しなくなり、生長期の1/4になってしまう。CO2を固定し温暖化を止めるためには、国産材を使いそして植林しなければならないことになっている。
山の林業にたずさわる人間がいないので絶望的と言われている。確かに山に入る人達の年俸は200万円とフリーターより安い。
私は、山の木が安すぎるからそうなると思っている。山にもっとお金が落ちるようにする方法として、住宅コンビナートはどうか、年俸を200万から400万円に引き上げる方法である。木材の加工は現在、山元→市場→製材工場→防腐加工→プレカット工場→建築現場となっており、大変な物流費をかけている。
HABITA構想では、この工場を1ヶ所にして、全部加工しようという考え方です。日本の山にお金をかえすことになります。今日本は、植林すると90%補助金が出ます。林道をつくるとこれも90%補助金が出ます。90%の補助金は税金です。こんな制度があるのには驚きます。HABITAは山を活かすことに取り組み、林業が採算のとれることをすすめます。
地球上に使われていない資源が無数とあります、特に目立つのがケイ砂です。地球の地表の1/4が、ケイ砂と言われています。私は多機能素材というものを考え事業化を進めてきました。コンクリートは強度があるが、私が考えるに、美しさに欠けます。多機能素材は夢の素材で強度があると同時に空気の泡が入っており、断熱性を持ち合わせます。この空気の泡は短気泡でつながっていないので、水を通さず耐水性があります、さらに内装外装として美しいのです。木材と同じ比重は0.5で人に優しいので親しみがあります。建築物に必要な要因を全て持ち合わせている建材で一気に事業コストを下げ、夢が実現する新素材です。ミサワホームで取り組んでいますが、あまり進んでいません、心残りの限りです。
新素材としては、カーボン繊維が活躍することになってきました。新しい発見もされています。
日本には資源が少ないとよく言われていますが、「資源がないのではなく、資源を活かす技術がない」というのが正しいのです。山も川も日本にはあります、どう活かすかです。200年後の日本が資源大国になることを願っています。