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カンバセイションピース

私の部屋には、1枚の紙がはってある。お客様がくると「この紙は何ですか」と尋ねる。「紙です」「何のためですか」「何のためでもありません」「え……」
カンバセイションピースという言葉があります。「話の種」とでも訳します。お客様を招き入れる部屋に、くだらないものを置いておく。来訪者は「これは何ですか」と聞く、「あなたが来るということで置いてあります」と答える。初めて招かれた人と招いた人とが二言三言会話ができると親しくなれるという配慮です。部屋に絵をかけておくのは最悪で、ほめたら偽物で、ほめなければ上等な物がわからない人となる。つまらないもの、くだらないものを置いておくのが、相手に配慮したマナーです。
私が米国のハイアットの創業者、プリツカ家を訪問した際、蓑がかけてあり、日本人のコートだという。私がビックリしたのは、私のためにわざわざ蓑を買って待ってくれた配慮に感謝しました。アメリカのニューヨークにカンバセイションピースだけ売っている店があります。くだらないものだけを置いてあります。私は、アフリカの楽器を買ってきました。グローバル化していく社会の新しい配慮、マナーです。

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