HABITAの技術 5
集成材
日本には寄木細工として、1000年前から、集成材の歴史があります。よく乾燥した木材はくるったり、くさったりしないので、仏像に使われました。3000もの寄木でつくられた仏像もあります。当時の接着剤は、畑でできるお米、陸稲(おかぼ)が使われ、今日にいたっています。集成材は、大きなものとしては、ジャンボジェットより大きな750人乗りのハワード・ヒューズ H-4 ハーキュリーズがあります。日本では、美智子様ご成婚を機に、新宮殿の造営でも、集成材と同じ製法の合板が使われ、広く知られるようになりました。私が創業したミサワホームでは、合板を使って120万棟の住宅を建てましたが、接着の事故は1件もありませんでした。
集成材の強度は、無垢材の1.5倍です。集成材にするラミナー(木材の単位)に加工した時、ラミナー1本ずつ全数、強度試験を行い、強いもの、やや強いもの、弱いものに仕分けして、下の実験写真にあるように、緑の強いものを外側に、赤の弱いものを中心に配置します。空色のやや強いものは、その中間につかいます。両面に強い材を配置し、中心に弱い材を配置することで、1.5倍強度が上がります。無垢の材料を集成材にすると、歩留まりは落ちますが、1.5倍強度が上がると同時にくるわなくなるので、優れた技術として評価されています。
また、集成材は、無垢材と比べ、くるわないし、割れたりしない。したがって、住宅にした場合、建具が動かなくなったり、家が傾いだりすることがない。つまり、クレームのつかない、高品質の家ができる。特に、大断面はそのようなことがいえます。

乾燥集成材の断面/岡山の体育館で火災にあった燃えどまり、周囲3㎝しか燃えていない/ハワード・ヒューズ H-4 ハーキュリーズ