HABITAの技術 12
椙
スギという字は、「木」に「ノノノ」の「杉」と、「木」に「日」を二つ重ねた「椙」の二つの漢字があります。「椙」は、集成材に似ているので、HABITAでは、この「椙」の字を使いたいと思っています。椙は、日本の古来からの木材です。1000年以上の木材も、日本にあります。椙の学名は、Cryptomeria japonicaといい、「日本の隠されたもの」という意味です。日本固有の木のように思います。有名なのは屋久島の縄文椙で、樹齢は4,000年ともいわれています。椙は、大きく生長して倒れても、そこから新しい芽が出て、また大きく生長する、生命力の強い木です。
椙の特色は、繊維が長く、丈夫で、しなやかことです。そこで、和船は、椙の板を曲げてつくりました。和船は、日本から韓国や東南アジアへと大海原へとのり出し、板子一枚下は地獄という大海原を椙の板1枚で航海していました。それくらい椙への信頼が高いということです。他の木は、このようには使われていません。椙には、繊維が長く、強いという信頼の歴史があります。
戦前にも椙は多いのですが、戦後は荒廃した日本を復活するために、国民が総出で椙を植えました。産地として、函館から南に、椙を植林しました。椙は生長が早く、真っ直ぐな木ができるということも特長があり、植林にむいていました。それから戦後60年以上たって生長し、現在は、使える資源として、身近にあります。過剰に生長し、スギ花粉の問題もありましたが、身近なところに有力な木材があるということです。
椙で家をつくると、いいにおい、あまい香りがします。特に好まれて使われています。椙も、優れたものは銘木といわれ、目の飛び出るような値のものも中にはあります。
HABITAでは、全国にあり、大量に調達できる椙の木を主体にやってまいります。産地によって性格が違います。日本海側は風が少ないので脂(ヤニ)が少ない、秋田椙はその代表です。太平洋側は、風が多く、木が揺れて脂の多い椙になります。このように日本列島を境にして脂のある木と脂のない木になります、また、温度によっても木の性格が違います。HABITAでは、地産地消で木材を使うと長持ちすることから、全国を15か所に分けて、木材の移動距離110km以内にしていきたいと思っています。