学生の海外FXの税金はどうなる?税金計算・確定申告の必要性・計算方法

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「学生が海外FXで利益が出た場合、税金は支払う必要がありますか?」
「学生が海外FXで利益が出た場合、税金はいくらになるでしょうか?」
「学生が海外FXで利益が出た場合、確定申告はどうすれば良いでしょうか?」

学生が、海外FXトレードをするということは決して珍しいことではありません。FXトレードは夜が一番トレードしやすい時間帯になるため、時間に余裕がある大学生や専門学校生の方が取り組みやすいメリットがあります。しかも、追証がないため、入金した金額の範囲内でトレードできるメリットもあり、多くの学生が海外FXトレードをしているのが現状です。

学生の海外FXの税金はいくらになる?

税率は、学生であっても、専業主婦であっても、サラリーマンであっても、投資家であっても、変わりません。

海外FXの場合は「総合課税」が採用されているため、「海外FXトレードでの所得(利益)」と「給与所得(給料)」と合算した上で、税金が発生してきます。

所得税は、給料と海外FXトレードの所得(利益)を合算して税率が決まってくるため、給料が高い方の方が海外FXトレードの所得(利益)に対する税率は高くなる仕組みとなっています。

課税される所得 = 給与所得 + 海外FXトレードで得た所得

となるのです。

所得税

税率:5%~45%
課税される所得金額 税率 控除額
1,000円から1,949,000円まで 5% 0円
1,950,000円から3,299,000円まで 10% 97,500円
3,300,000円から6,949,000円まで 20% 427,500円
6,950,000円から8,999,000円まで 23% 636,000円
9,000,000円から17,999,000円まで 33% 1,536,000円
18,000,000円から39,999,000円まで 40% 2,796,000円
40,000,000円以上 45% 4,796,000円

復興特別所得税の税率

所得税額に対する税率:2.1%

住民税の税率

市町村民税の税率:6%
道府県民税の税率:4%

合計:10%

+ 均等割り「5,000円」

海外FXの税率と計算方法。海外FXの税率と国内FXの税率の比較

学生の海外FXの税金はどうやって申告するの?確定申告の必要性

学生は、アルバイトの給料のみであれば、基本的には「源泉徴収」という形で、雇用している会社が給料から天引きして所得税・住民税を支払っています。

海外FXトレードで得た所得(利益)は、給料ではないため、源泉徴収の対象外であり、自分で納税する必要性が出てくるのです。自分で納税する申告手続きのことを「確定申告」と言います。

学生の副業の確定申告は、一定条件の元不要になります。

アルバイトの収入があり、副業として海外FXの所得がある学生の場合
  • 海外FXの年間所得が20万円以下 → 確定申告不要
アルバイトの収入がない、海外FXの所得のみの学生の場合
  • 海外FXの年間所得が基礎控除以下(通常、48万円以下) → 確定申告不要

重要なのは

収入 = 売上のこと
所得 = 利益のこと(収入 - 経費)

を指すということです。

アルバイトの収入がある学生の場合

  • 海外FXトレードで得た所得(収入 - 経費)が20万円以下 → 確定申告不要(納税も不要)
  • 海外FXトレードで得た所得(収入 - 経費)が20万円超え → 確定申告必要(納税が必要)

アルバイトの収入がない学生の場合

  • 海外FXの年間所得が基礎控除以下(通常、48万円以下) → 確定申告不要(納税も不要)
  • 海外FXの年間所得が基礎控除超え(通常、48万円超え) → 確定申告必要(納税が必要)

ということになります。

ただし、市区町村に支払う住民税に関しては、20万円ルールのような特例措置はありません。住民税は、別に申告しなくてはなりません。確定申告は不要でも、住民税の申告は必要ということになります。住民税を支払わない場合は、脱税行為に該当してしまうので注意が必要です。住民税の申告方法は、住んでいる市区町村へ確認が必要になります。

確定申告を選択する場合は

アルバイトをしている場合、アルバイト先の会社には「源泉徴収」ではなく、「確定申告」をすると伝えておく必要があります。

海外FXトレードで赤字の場合は、給料にかかる税金は安くなるの?

なります。

と言っても、「経費計上できる費用」のみ確定申告をすることで、必要経費として認められ、給与所得が低くなることで、税金も安くなる計算になります。

  • 海外FXトレードで純粋に損をしてしまう = 経費として計上できず、税金は変わらない
  • 海外FXトレードで使うパソコンやスマホ、通信費などを経費計上する = 税金が安くなる

仕組みとなっています。

経費計上するためには、海外FXトレードで使う経費の領収書を残しておくことと、確定申告する必要が出てきます。

学生が海外FXトレードでできる税金対策

基本的に「申告しない」というような脱税はしてはいけない違法行為です。とくに学生の方は「納税」に対する意識は薄い方が多いのですが、犯罪行為になってしまうと、将来に悪影響を及ぼすため、絶対にやってはいけない行為ということを認識しておきましょう。

その上で、できる税金対策は

可能な限り、海外FXトレードで使う経費を計上すること

です。

  • トレードで使うパソコンの購入費
  • トレードで使うスマホの購入費
  • トレードで使うパソコン、スマホ周辺機器の購入費
  • ネット環境の通信費
  • 携帯電話の通話料金
  • VPSサーバーのコスト
  • オフィスデスク
  • オフィスイス
  • FXに関する書籍
  • FXに関するセミナー参加料
  • FXに関するイベント参加料
  • FX投資家同士の情報交換の打ち合わせの費用(レンタルオフィスや飲食代)
  • 上記にかかる交通費
  • トレードで使うツールの費用
  • トレードで使う情報配信サービスの費用
  • トレードで使う家の家賃(日常生活で使っていると100%の計上はできません。)
  • 海外FX業者の取引手数料(スプレッドは経費計上不可)
海外FXトレードに関する支出であれば、経費計上できるため、その分、税金は安くなります。できる限り、経費計上する金額を増やすのが、一番効果的な節税対策です。

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